こんにちは。成増駅前歯科クリニックです。
今回は歯磨きのポイントについてふれたいと思います。
みなさん、そもそもお口の細菌が最も増えている時はいつでしょうか?
食後でしょうか?
起床時です。
就寝中は、唾液の分泌が少ないため、細菌が繁殖しやすいので、就寝前には、時間をかけて念入りにみがくことが重要です。みがけるときに、しっかりみがいておけば、歯垢がたまるのも防げます。
歯みがきの必要性
歯みがきの最大の目的はプラーク(歯垢)を落とすことです。
プラークは生きた細菌の塊で、むし歯・歯周病などの原因になりますが、歯と同じような乳白色をしているため、注意してみがかないとみがき残してしまいます。さらに、水に溶けにくく、歯の表面に粘着しているため、うがいでは取り除くことができません。 歯みがきによって、このプラークを取り除きむし歯や歯周病などにならないようにすることが大切です。
歯みがきの方法
プラーク(歯垢)のつきやすいところは特に注意してみがきましょう
「歯と歯の間」、「歯と歯肉の境目」、「かみ合せの面」はプラークがつきやすいところです。これらの部位に歯ブラシの毛先が届くように意識してみがきましょう。順番を決めてみがけば、みがき忘れを防ぎ、すべて均等にみがけます。
また、歯と歯の間の歯垢は歯間清掃用具(デンタルフロス、歯間ブラシ)も併用すると効果的に歯垢を除去することができるので、活用しましょう。
歯磨きにかける時間の目安
歯は、全部で28本(親知らずを含め32本)あります。歯磨きのやり方として、1本あたり10~20回、歯ブラシを小刻みに動かして1本1本丁寧に磨いていく必要があります。そうすると、1回の歯磨きに3分以上はかかる計算になります。
正しい歯磨きの方法
歯磨きの時間だけでなく、どのように磨くかがとても重要です。歯ブラシの持ち方は鉛筆を持つように軽く握る「ペングリップ」が基本とされ、歯に対しては毛先を90度の角度で当て、小刻みに優しく動かすのがポイントです。
順番を決めて磨く
一番大切なのは、順番を決めて磨くことです。順番通りに磨いていけば効率よく磨き残すことが少なくなります。
長く時間をかけて磨いたとしても歯ブラシが当たっていない場所があれば、その場所は磨けていないことになりますね。人によって磨きやすいところ、磨きにくいところがわかれます。
そのため、時間をかけることよりの大切なのは順番を決めることです。
つい前歯から、奥歯からと磨きやすい場所から磨き始めてしまいますが、順番を決めましょう。
右利きの人は、
右下奥歯の頬側から順番に前歯、そのまま左の頬側を磨きます。
左下奥歯まで磨いたら左下奥歯の舌側を磨き、前歯の裏、右下の舌側へと進みます。
そして、右上の頬側から、上の前歯へ磨き進み、左上の頬側を磨き、そのまま左上の奥歯裏側を磨き、上の前歯の裏側へ磨き進み、右上奥歯裏側まで磨きます。
最後に、上下の噛み合わせの部分も磨いてこれで全て磨けますね。
左利きの人は左からと順番を決めると磨き残しがなくなります。
必ずこの順番ということではありませんが、一筆書きで磨いてご自身で覚えやすく手を動かしやすい事をポイントに決めてみてください。
歯磨きのタイミング
歯磨きのベストなタイミングは起床時、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前です。
歯磨きの基本は、“食べたら磨く”です。
1日中歯磨きができなかった場合は、せめて就寝前には磨くように意識してみてください。
歯磨きの時間は平均10分くらい
時間は全体で測るのではなく、1本づつ回数を決めます。1本磨くのに、歯ブラシを20回動かします。そうするとかなり時間がかかってしまいますので、2本同時に20回動かします。
そうすると、およそ、2本につき10秒として頬側と舌側で20秒かかります。
成人は歯が28本あるので、28×20秒=560秒(約9分30秒)噛み合わせの部分を含めておよそ10分くらいの計算になります。
ただし、10分磨いても同じ場所ばかりを磨き続けていたらきれいになるのは一部分だけですよね。
そのため、まずは磨く順番を決めて全体をしっかり磨くことが大事です。そしておおよその時間を把握すると良いです。
朝の準備の時間はなかなかゆっくり磨くことができないと思います。
夜はお風呂に入りながらなど、ながら磨きをすると時間をかけてしっかり磨けるのでおすすめです。
歯だけじゃなく歯肉や舌も磨く
口の中の細菌の塊である歯垢(プラーク)は歯に付着する以外にも、歯肉の溝の中や舌にもたまります。
歯を磨いた後には、歯と歯肉の境目や舌磨きも一緒に行うことで、さらにきれいなお口の環境を整えることができます。
色々なポイントについてふれましたが、毎日のブラッシングの結果がいい意味でも悪い意味でも時間がたつと現れてきます。その結果は自分では気づくことが難しいです。
歯科での検診で確認してみてはいかがでしょうか。
