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新・フッ素入り歯磨き粉の濃度基準

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こんにちは、成増駅前歯科クリニックです。
寒くなってきましたが、皆様体調は崩されていませんか?

最近、当院のスタッフの間では、焼き芋ブームがひそかに起こっています!実はドンキホーテの焼き芋が美味しい!という噂です!ぜひ皆さんも試してみてください!

さて、今日はフッ素の歯に対する働きについてご説明します。
多くの方が日頃歯磨きをする際、歯磨き粉を使用しているかと思いますが、使用している歯磨き粉の大半には、フッ化物(フッ素)が含まれています。

何気なく日常で取り込んでいるフッ素ですが、フッ素は虫歯予防に高い効果があると報告されています。

フッ素には虫歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリン酸の再石灰化を促進し、歯の表面を強化して虫歯になりにくくする働きがあります。

そのため、当院では特に虫歯になりやすい、乳歯が生えたばかりの子や、永久歯に生え変わった
子供たちに、歯科医師と歯科衛生士(専門家)だけができるフッ化物歯面塗布を積極的に行っています。

萌出直後の歯(幼若永久歯と呼びます)の表面のエナメル質は、石灰化が不完全でやわらかいという特徴があり、そのため虫歯になりやすく進行しやすいという特徴があります。幼若永久歯は生えてから3〜4年の歯を指します。
幼若永久歯はやわらかく虫歯になりやすいとお伝えしましたが、その反面、やわらいのでエナメル質にフッ化物が取り込まれやすくなっています。この期間に積極的にフッ素塗布を行い、エナメル質の石灰化を促進し、耐酸性を増強することで虫歯予防をしていきましょう。

乳歯に虫歯があると永久歯も虫歯になるリスクが上がりますので、乳歯の虫歯予防及び、早期治療はとても大切です。

また、日頃の歯磨き時に使用する歯磨き粉の中に含まれるフッ素にも注目です。
歯磨き粉のフッ素濃度は、2023年1月以降、年齢によって推奨される濃度が変更されました。

⭐︎歯が生え始めた(大体6ヶ月)〜2歳
濃度:900〜1000ppm 使用量:1〜2mm程度

従来は500ppmが上限でしたが、2023年1月より1000ppmまで引き上げられました。市販のものだと、950ppmと記載されているものが多いです。

⭐︎3〜6歳
濃度:900〜1000ppm 使用量:5mm程度

こちらも従来は500ppmが上限でしたが、1000ppmまで引き上げられました。

⭐︎6歳〜大人・高齢者
濃度:1400〜1500ppm 使用量:2cm程度

以前は1000ppmが上限でしたが、1500ppmに引き上げられました。市販のものだと、1450ppm
と記載されているものが多いです。

フッ素は虫歯予防に効果的ですが、高濃度を闇雲に使用すればいいというわけではありません。年齢にあった、正しい推奨濃度・量を守って使用するようにしましょう!

また、フッ素はお口の中に留めておくこともとても大切です。
フッ素入り歯磨き粉を使用しても、その後お口を大量の水でゆすいでしまう方が多く、そうすると、せっかくのフッ素の大半が流れてしまい、効果が減弱してしまいます。
実は、お口をゆすぐお水の量はペットボトルのキャップ1杯分くらい(約10ml)でいいと言われています!
最初は気持ち悪く感じるかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね!

 

 

 

 

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