噛み合わせが悪いことによって体全体にに異常が出ることがあります。
症状の一つとして、肩こりや頭痛があります。
まさか噛み合わせの悪さで肩こりや頭痛がなかなか治らないなんて考えたこともない方も多いのではないでしょうか。
また年齢的な変化や歯ぎしり、虫歯や歯周病治療後の放置によって顎の位置が変わり、噛み合わせの変化が体全体に歪みを出すことはよくあります。
噛み合わせ治療では噛み合わせの異常によって生じる様々な症状を改善するための治療を行います。
下記の症状に思い当たる方は、一度当院へ検査にお越しください。
- 口を開ける時閉じる時に顎に痛みがある。
- 顎を動かすとミシミシなどの音がする。
- かみ合わせに違和感がある。
- どこで噛んで良いのかわからない。
- 前歯がかみ合っていない。
- 口が大きく開きにくい。
- 頭痛、首痛、肩こりがある。目が疲れやすい。
顎関節症の症状
- 1.姿勢が悪くなる
- 体の歪みと噛み合わせは大きく関係しているため、普段の生活の中で取っている姿勢に噛み合わせに大きく影響します。
例えばバッグをいつも決まった方の肩に掛けてはいないでしょうか。
「いつも右の肩に掛けている」「左に掛けるとなんだか違和感がある」 こうした姿勢の癖は体のゆがみと噛み合わせのズレを引き起こす原因となります。
また、就寝時にいつも同じ方向の姿勢で寝る方や、足を組むことが多い方は噛み合わせに歪みが出る傾向にあります。 - 2.悪い癖
- 悪い癖の代表例は「頬杖をつく」です。
パソコンやスマートフォンを見るとき、いつも頬杖をつきながら画面を見ていると、顔に同じ方向から力が加わることで骨を変形させてしまい噛み合わせが悪くなるケースがあります。
また、「噛み癖」も悪い噛み合わせの原因です。
食べ物を右か左かどちらかの歯で噛むことが多いといったものが噛み癖です。
噛み癖は長い間無意識的に行うので、じわじわと身体のバランスを崩します。
噛み癖は身体全体のバランスを崩し、噛み癖がある方へ肩こりを引き起こしたり、視力を低下させることさえがあります。 - 3. そのほかの原因
- 噛み合わせの悪くなる原因は他にも、緊張やストレスなどもあります。
緊張は筋肉を緊張させ、歯ぎしりや食いしばりに繋がり、顎に大きな負担をかけます。
ストレスの多い時期である20~30代の方が顎関節症の症状を訴える患者様も非常に多いのです。
噛み合わせの悪化が原因で起こりやすい異常
嚙み合わせの悪さで身体に異常が出てくることがあります。
以下に当てはまるものがあったら、それは噛み合わせが原因かもしれません。
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虫歯になりやすくなる
噛み合わせが悪いと虫歯になりやすくなります。
歯は食べ物をよく噛んだりすることで汚れが付着しにくくなりますが、噛み合わせが悪いと歯の当たる面積が小さくなり、汚れが落ちにくくなることで虫歯となりやすい傾向にあります。 -
歯周病になりやすい
噛み合わせが悪いとバランスが悪く強い負担が歯にかかり、歯周病になりやすくなります。
30歳くらいから、歯周病のリスクは高まります。 -
他の歯科治療が難しくなる
噛み合わせが悪いと歯が斜めなったり、凸凹しやすくなるために歯科治療が難しくなります。
治療後に歯が割れやすく、神経が極端に近くなることで痛みの原因となることもあります。 -
顔に歪みが出やすくなる
顔はたくさんの筋肉によって表情が作られていますが、噛み合わせが悪いと筋肉のバランスが崩れ顔が歪んできます。
また骨は筋肉の厚みによって変わるので、顎の形が悪化することがあります。 -
頭痛になる
噛む筋肉は顎から頭の横につながる筋肉ですがが、噛み合わせが悪いことによってこの筋肉が緊張し、頭痛につながる場合があります。
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肩こりが起こりやすくなる
噛む筋肉は首や肩に繋がっている広頸筋に繋がっており、噛み合わせが悪い方はこれらの筋肉バランスが崩れ、肩が凝りやすくなります。
噛み合わせの治療方法
噛み合わせの治療法は原因によって変わります。
そのため、当院では診断と検査によって詳しい原因を明らかにし、患者様に合った最善の治療法をご提案します。
セルフケア
噛み合わせが悪くなる原因は歯ぎしり・食いしばり、頬杖、うつぶせ寝、猫背など日常の生活習慣が原因とされています。
そのため、基本的には治療は生活習慣を改善するセルフケアが中心となります。
まず大切なことは顎に負担をかけないことです。
悪い癖をしないよう常に心がけてもらい、食事の時には常に両方で均一に咬むようにしてもらいます。
また、顎の筋肉の緊張をほぐし、関節にかかっている負担を解消するためのマッサージ・ストレッチ方法を指導します。
鎮痛剤・消炎剤の処方
鎮痛剤や消炎剤を飲むことにより痛みと炎症を抑えます。
一時的な改善方法になってしまいますが、慢性炎症を抑えて、痛みの軽減を図ります。
スプリント矯正
シリコン製やレジン製のマウスピースをはめて顎関節にかかる負担を軽くし、正しい位置を身体に覚えさせるスプリント矯正が噛み合わせ改善には効果的です。
全体的な矯正治療や部分矯正などを行い噛み合わせを改善します。
マウスピース治療
歯の減りが原因で噛み合わせが悪くなっている場合、これ以上すり減らないようにマウスピースで保護します。
歯を削ることなく、マウスピースを調整することで顎の位置を調整します。
また、歯の減りが多い場合は、減ってしまった分の噛み合わせを戻すため、仮歯や詰め物、セラミックなどを使って治療することがあります。
症状の程度によって異なりますが、完治まで1年ほどかかります。