歯周病の治療を進めていく上で、意外と大きな力を発揮するのが口の中のカラー写真です。
カラー写真を使えば文字や数値では表すことができない微妙な歯肉の色や形を正確に記録しておくことができます。
歯肉の炎症状態はプラークコントロールにより刻々と変化します。
治療する側の歯科医師や衛生士でさえ、記録がなければその変化を正確に評価することができません。
ましてや患者が写真なしに、自分の口の中をじっくりと見る方法はありません。
まず自分自身の口の中の状態を知ることがセルフケアの第一歩です。
レントゲンと合わせてカラー写真を見ながら歯の生え方や傾き、歯肉の色や形、ブラッシングの癖など、口の中のどこにリスクがあるのかを知りましょう。
写真から読み取れること
➊歯肉の色
→健康な場合淡いピンク色、発赤、色素沈着
❷歯肉の形
→下がり具合、腫れ、厚み
❸歯肉の損傷
→擦過傷、裂け目
❹歯面の状態
→プラーク、歯石、沈着物
❺歯質の損傷
→むし歯の有無、磨耗、くさび状欠損
❻歯並びの状態
→正常かそうではないか
➐修復物の有無
→適合か不適合か
📷実際にはどのように撮影しているのか!
①口を閉じた時の正面からの写真
→普段どこの位置で噛んでいるかの確認
②口を大きく開けたときの上の歯(ミラー使用)
➂口を大きく開けたときの下の歯(ミラー使用)
→治療の有無や被せものの状態、歯の並び
④口を閉じた時の右からの写真
⑤口を閉じた時の左からの写真
→左右奥歯の磨き残しや噛み合わせ、歯肉の状態
矯正希望の方は顔貌のお写真も👧👦
初診時や経過観察による撮影時には
ぜひご協力いただけますようよろしくお願いいたします🙇