こんにちは☺️
まだまだ寒い日が続きますね
去年からインフルエンザなど
感染症が流行りましたが
みなさん元気にお過ごしでしょうか?
さて、今日は離乳食のお話をしていきます
まだ離乳食デビューがまだの方、
妊娠中の方などのためになれたら嬉しいです✨️
1.離乳食ってなぜ必要なの?
まず、このお話から。
多くの方が思うのは、
母乳・ミルクを主に栄養源とする赤ちゃんが、液体から個体を摂取する移行期として必要なものと捉えていることが多いと思います。
もちろん、歯がなければ固いものは噛みきれませんし、子供の歯も急に20本生えてくる訳では無いので、子供の歯が生えてくる本数や種類に応じて食べ物の性状を変える必要はあります。
しかし、1番の離乳食の意味とは、
生後6ヶ月からは母乳やミルクでは栄養が足りなくなるので、その栄養を補うためのもの
なのです。
どういうことかというと…
出典:WHO著・戸谷誠之翻訳監修
「補完食「母乳で育っている子供の家庭の食事」」
こちらの表からわかるのは、6ヶ月以降、母乳栄養ではエネルギー、タンパク質、鉄、ビタミンAが十分な量を摂取できていないということです。
それでは、それらの栄養を補わないと!
と思うのですが、よく離乳食の開始として指導される10倍粥には、100gあたり61カロリーある母乳に対して半分のエネルギー量しかなく、脂質も鉄分もタンパク質もほとんど含まれておらず栄養不足に陥ってしまいます。
それでは、それらの栄養が不足すると何が問題なのか?
上記に記した栄養素は全て必要なのですが、特に鉄分は不足すると以下の症状が現れます。
・体が小さい
・ぐずりやすい
・ギャン泣きする
・じっと大人しくしていられずに動き回っている
・言葉が遅い
・小さいものを掴むのが下手
など…🥲
したがって、可能であればお米に必要な栄養素が含まれているものが売っていれば良いのですが、日本では残念ながら作られていません。
なので海外の製品で、鉄や亜鉛、ビタミンA、ビタミンDなど子供の体の発育だけでなく、脳の成長発達にかかせない大切な栄養素が含まれているライスシリアルなどを10倍粥の代わりに活用するのも一つの手です。
このライスシリアルを主食に、不足しやすい鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンDを主食や副菜として準備していきます。
これらの成分が多く含まれる食品を記しておきますね。
・鉄
こちらの表は離乳食初期・中期・後期でそれぞれ摂取できる鉄分を多く含む食材が表になっていてとても見やすいのでおすすめです☺️
鉄分摂取の考え方に関しては、
赤ちゃんは1日4.5~5mgと摂取基準が定められています。
例えば、粉ミルク(アイクレオ)に含まれる鉄分は200mlあたり1.8gですので1日で必要な鉄分は摂取できていることになりますので、粉ミルクを活用するのもひとつの方法としてよいと思います。
・亜鉛
牛肉、豚肉、レバー、卵黄、鯖、イワシ、大豆、ゴマ
・ビタミンA
レバー、卵黄、肉、人参、カボチャ、さつまいも
・ビタミンD
しらす、さけ、卵黄
卵黄や肉類が目立ちますね💡
どちらもアレルギーの可能性がある食品ですので、注意が必要ですが、昔はアレルギー食材の開始を遅らせた方がいいと言われていましたが、むしろ今は適切な時期に開始した方がアレルギーの発症率は少ないと言われています。
小麦・卵黄は6ヶ月〜
乳製品は7ヶ月〜
が目安になります。
このように、離乳食の意味を知ると、自然とどのように離乳食を進めて良いかの道しるべになりますね☺️✨️
もちろん、10倍粥と一緒にこれらの栄養が補えるおかずを一緒にあげれば10倍粥でもokです。
また、
離乳食はあくまで母乳・ミルクで足りない栄養素を補うためのもの
ですので、食べさせる順番も
母乳・ミルク→離乳食の順番が正しいのです💯
2.お肉、お魚はいつからあげる?
では次に、日本の離乳食指導の問題点のひとつである、離乳食におけるタンパク質の開始の問題をお話します。
先程もお話しましたが日本では離乳食は10倍粥からという指導をされており、タンパク質として優秀な肉・魚の開始は早くても5ヶ月、主には7ヶ月とされておりこれでは赤ちゃんの体を大きくするタンパク質が不足してしまいます。
巷では、赤ちゃんはお肉は消化できないからあげてはいけないとされていますが、これは誤りです。
脂肪を分解する酵素もタンパク質はを分解する酵素も生後1ヶ月で大人と同じになるという研究結果がありますので、それならタンパク質がたっぷりはいったお肉やお魚、大豆を離乳食開始時期から摂取できるということになります。
よって、日本ではお肉の開始は7ヶ月頃からとされており、販売されているベビーフードもお肉やお魚を含むものは7ヶ月頃と表示されていますが、
4~7ヶ月の赤ちゃんこそ未知の味を受け入れやすく、早い段階で様々な食品にチャレンジした方が良いのです。
それではタンパク質をどのように摂取するのが良いのでしょうか?
タンパク質の摂取の1番のポイントは
まずはその子に必要なタンパク質の量を把握することです。
→適正なタンパク質摂取量は、
体重(kg)×1.0~1.5(g)といわれています。
特に、タンパク質には動物性(肉、魚、卵)と植物性(豆腐、納豆)がありますが、動物性の方が体内で吸収されやすく、質が高いので積極的に摂取するとよいでしょう◎
最後に、「子供の好き嫌い」のお話。
誰もが好き嫌いのない子になって、栄養のあるものを食べてすくすくと育って欲しいと思いますよね😌
そんなママさんたちのためのお話です。
3.野菜好きにさせるにはどうすればいいの?
永遠の課題のように見えて、ここでも離乳食の進め方がキーポイントとなります。
基本的に、多くの離乳食の本に記されている野菜の始め方は「ほうれん草・人参・カボチャ」等からが多いかと思いますが、
ポイントは甘みの少ない野菜から始めることです
例えば、ほうれん草は鉄分が含まれる野菜ですので始めるのにぴったりなお野菜。
また、ブロッコリーやトマト、小松菜など。
ブロッコリーはビタミンCを多く含みますし、トマトもビタミンC、ビタミンA、カリウムを含み栄養がたっぷりの甘みの少ない野菜なので前倒しにして始めるとよいでしょう。
甘みのある野菜とは、にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなどの根菜です。
これらはフレークなど、水やミルクを溶かすだけで簡単に出来るものが多くとても便利ですが、あげすぎると苦い野菜が苦手になってしまうことがあるので要注意です⚠️
同じように、果物もすっぱいものから。
赤ちゃんも、バナナやリンゴを嫌がる子はあまりいないと思います。
まずはすっぱい果物、さくらんぼやプラムなどを優先させましょう。
このように離乳食期から甘いものを欲しがらないようにすることで、将来的に砂糖の含むものを欲しがりにくくなり、虫歯予防にも大きく役立ちます。
苦手な食べ物は、とにかく根気が必要!
ずっと甘くて美味しい母乳・ミルクを飲んでいたのに、初めて苦い野菜を食べたら美味しくないに違いありませんが、毎日舐めるだけでもその味にだんだん慣れてくれます。
したがって、1つ1つの食材に慣れるまでは野菜も果物も単体であげるのがよいとされています。
混ぜてしまうと、結局甘くして食べさせていることになり、甘みのない野菜の味に慣れることができないです。
また、タイは魚の離乳食の開始時期によく使われますが、脂肪分の多い魚(マカジキ、ミナミマグロ、キンメダイ)などは男の子は週に4切れ以内、女の子は2切れ以内が適切です。
これは、脂肪分の多い魚には微量の汚染物質が含まれ、体内に蓄積する恐れがあるからです。
※生物濃縮のお話
これらの何が問題かと言うと、この微量の汚染物質が体内で高濃度になると、女の子は将来的に出産する赤ちゃんの発育に影響がないとは言いきれないからです。
また、これは有名な話ですが子供の食育には「積極的に食べること」がとても重要となるので、手掴み食べが良いとされています。
よって、
・蒸したブロッコリー
・蒸した人参
・蒸したサヤインゲン
・ゆでたじゃがいも
・マンゴー
・メロン
・バナナ
など、簡単につまめて、喉に詰まらせないサイズ・性状にしてお皿に出してあげるのもよいでしょう。
このように、離乳食では考えることがいっぱい!こんなこと、離乳食が始まる前ですら赤ちゃんのお世話は大変なのにできるの?と思いますよね…
私も育児をしながら、様々な離乳食の本を10冊以上読みましたが、この本を最後に、
離乳食で大切なのは、安全に必要な栄養を摂ってもらうこと
そう思ってから気持ちが楽になりました。
この本には、離乳食は手作りじゃなくてもよいんだよ!市販のベビーフードのメリットが多く示されておりとても役に立ちました。
また、以下の本もとても勉強になり、今日のお話をさらに詳しく書いてありますのでおすすめです。
「人生で1番大事な最初の1000日の食事」
著:クレア・ルウェリン
ヘイリーサイラッド
→こちらは妊娠中の方にもおすすめ。
妊娠中〜出産後、幼児期までを時系列に分けてそれぞれで必要な栄養のポイントが分かりやすく示されています。
「体、知能がグングン育つ離乳食」
著:宗田哲男/岡田清春 /今西康次/藤川徳美/高橋純一
→こちらは赤ちゃんに必要や栄養は「脂質とタンパク質」!と唱える医師の宗田哲男先生を初め、5人の医師・歯科医師が書いたエビデンスと経験に基づいた実践的な離乳食の勧め方がわかる1冊です。
長くなりましたが、今日も子育てに奮闘する皆さま、妊娠中の方も本当にお疲れさまです🍵
妊娠中や産後の授乳期の栄養についても今度お話させていただけたらと思いますが、本日はこの辺で筆をしまいたいと思います。
ここまで読んでくださった方、
本当にありがとうございます😊💓
また機会がありましたら離乳食のお話もしたいと思いますので読んでいただけたら幸いです。
それではまた、次回をお楽しみに✨️