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親知らずについて

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みなさんこんにちは!
1月に入りより一層寒くなってきましたね❄️
寒さ対策をして体調を崩さないように気をつけていきましょうね🥶❗️

さて今回は親知らずについてお話しをさせていただきたいと思います。

歯医者さんに行ったら親知らずがある事を指摘され、虫歯や歯周病の原因になるので抜歯を勧められた。

そのようなご経験はありませんか?

今回は、抜歯を勧められる事が多い親知らずが、本当に必要がないのかについてお話させて頂きます。

【親知らずとは】
親知らずの学名は第3大臼歯(智歯)といい、生えてくる時期が20歳前後ということが語源のようです。
日本の親知らずの萌出率はアジアの中では比較的少なく、欠損率は高いようです。
それでも、実際には多くの方に歯茎の中に埋まっているか、少しだけ頭を出しているような親知らずがあることが多いです。

【親知らずの進化の歴史】
親知らずは元々は大臼歯の中で最も大きい歯でしたが、人類の衣食住の変化に伴う骨格や筋肉の変化に応じて、進化という退化を遂げています。
前歯は物を噛み切る役割、大臼歯は物をすり潰す役割があり、その中でも6番目の第一大臼歯は食事に一番使われる歯で、7番目の第二大臼歯は強い力を受け止めて、6番目にかかる力の負担を減らす役割を持っています。
元々は一番大きかった親知らずが徐々に小さく丸みを帯びた形になってきたのは、親知らずの担う役割が徐々になくなり、健康な生活において実質上、親知らずがなくても差し支えがない事を示唆していると考えられます。

【親知らずを抜いた方がいい場合】
・親知らずがしっかり生えておらず、虫歯、歯周病のリスクが高い場合
・腫れを繰り返している場合

親知らずを抜いて、数ヶ月もすれば、抜いたところの歯ぐきは引き締まってきれいに治ってきます。
そうなると歯磨きをしやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことができます。

親知らずが虫歯になったり歯周病になった場合は、親知らずを抜歯すれば解決しますが、親知らずがあるせいで一生使う必要がある第二大臼歯まで虫歯や歯周病になるのは、非常にマイナスです。
つまり、親知らずを抜くのは親知らずの手前の第二大臼歯を守るというメリットが親知らずを抜かないメリットを上回る場合に抜歯を選択すると良いと思います。

【親知らずを抜かない方がいい場合】
・しっかり生えていて、隣の歯を虫歯、歯周病にするリスクが低い場合
・ブリッジの土台、入れ歯の支えになりそうな場合
・完全に骨に埋まっており、今後も悪くなりそうにない場合
・抜くリスクが非常に高い場合

抜く必要がない場合でも、数年後に親知らずが生えてくることにより、リスクが上がれば抜く必要が出てくる場合もあります。

今回は親知らずについてお話をさせていただきました。
親知らずが生えてきたからといっても、必ずしも抜く必要はありません。
しかし、悪さをする親知らずは抜いたほうが良いと思います。
親知らずは口の奥にあるため歯ブラシが届き難いです。ましてや、親知らずが埋まっていたり、傾いて生えている場合は適切な清掃が更に難しく、結果として虫歯や周囲の歯茎を腫らしてしまったり、頬を傷つけてしまう原因となります。

治療や歯ブラシ方法の改善で症状が軽快することも多いです。しかし、残念ながら物理的に清掃器具が届かないような場合など自分で管理できないような歯は抜歯しか方法がないこともあります。
気になる方は歯科医院を受診して評価してもらうとよいでしょう。

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