こんにちは。成増駅前歯科クリニックです。
今回は、歯ぎしりについてふれたいと思います。
夜中に「ギリギリ」という歯ぎしりの音や、「カチカチ」というタッピングの音。パートナーや家族から「寝ているときに歯を鳴らしているよ」と言われたことはありませんか?
歯科で歯ぎしりしてますか?と患者さんに質問するとき、気にしていることは3つあります。
1 歯と歯をギリギリとこすりつける歯ぎしり
2 歯をギューっと力いっぱい嚙みしめる食いしばり
3 歯と歯を何度もカチカチと当てるタッピング
これら3つを行っているかを確認しています。
歯ぎしりをする人の特徴として、次のようなものが挙げられます。
<精神面>
・ストレスを抱えやすい
・多忙
・負けず嫌い
<身体面>
・姿勢が悪い
・痩せている
・口を閉じている時の舌の位置(上顎についていない)
歯ぎしりは歯にとても強い力が加わっていて、放置すると
・歯が擦り減ることで冷たいものがしみやすくなる(知覚過敏)
・歯茎が弱くなり歯周病が進行する
・頭痛、肩こりを誘発する
など、一見関係のなさそうなところにまで悪影響を及ぼす危険があります。
歯ぎしりは現在にいたるまで明確な原因がまだ解明されていません。そのため歯ぎしりを根本的に治す方法というのもいまだ確立されていないのが実状です。
ただ歯ぎしりはそのまま放置していると上記に挙げたような症状がますます悪化し、日常生活にも支障をきたす恐れもあります。したがって歯ぎしりが気になる人は、できるだけ早めに対処しておくことをお勧めします。
睡眠時の歯ぎしりの対策として、マウスピースの使用があります。マウスピースを睡眠中に装着することで、歯ぎしりによる歯や顎関節への負担が軽減できます。
また、ストレスによるものが原因で歯ぎしりを起こしていることもいわれており、適度な運動、バランスの取れた食事など、規則正しい生活習慣を心がけることが、歯ぎしりの予防に効果的です。
そのため、まずは自分がリラックスできる時間を確保することから始めてみるとよいでしょう。例えば、深呼吸や瞑想、ヨガなどはリラックス効果が期待できます。自分なりのストレス解消法を見つけ、歯ぎしりのリスクを減らしましょう。
普段歯ぎしりを自覚してない人でも、ご自身の歯を見ていただくと歯のすり減りを確認することができます。ご自身で確認できない場合は、歯医者で歯の状況を定期健診で早めに確認していただくのもいいと思います。