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親知らずは抜いた方がいいの?

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こんにちは!成増駅前歯科クリニックです🍀
最近はめっきり寒くなってきたかと思えば急に蒸し暑い日もあったりで、衣替えのタイミングをすごく悩むようになってきました。
皆さんはもう衣替えされましたか?
日によって寒暖差が物凄いあるので体調に気をつけて冬を迎えましょう⛄️❄️

さて、皆さんは親知らず生えていますでしょうか?中にはもう既に抜いてありますという方もいらっしゃるでしょうか?
検診などで歯科にかかる際に抜歯をすすめられたなんてケースもあるかと思います。中にはすすめられたけれど絶対抜くべきなのかな?と疑問に思われた事もあるのではないでしょうか。

今回はそんな親知らずを抜いた方がいいケースや抜くにあたってのリスク、逆に残しておいてよいケースや残しておくことによってのリスクについてお話していきます!

まず親知らずとは正面の歯から数えて8番目に生える大臼歯のことをいいます。状態は人それぞれで、全て綺麗に生えてくる方もいれば半分だけ出ていたり逆に骨の中に埋まったままの方、先天的にない方もいらっしゃいます。

抜いた方がいいケースとしては下記があげられます。

1.痛みや腫れがある

親知らずは一番奥の歯です。 そのため歯磨きが難しく、虫歯や歯周病にになりやすいです。 虫歯・歯周病が原因で、痛みや腫れが出てくることがあります。
また、唾液中の細菌が親知らずの周囲に感染することによって【智歯周囲炎】という病気を起こすことがあります(【智歯】=親知らず)。 この場合にも痛みや腫れをともないます。 智歯周囲炎は埋まっていない親知らずでも、上の歯との噛み合わせの刺激で起こる場合があります。

2.歯並びに悪影響が出ている

親知らずはこのように横向きに生えることが多いです。 横向きに生えた親知らずは手前の歯をグイグイと押し、歯並びに悪影響を与えることがあります。

3.手前の歯を溶かしている

2.と同様に、横向きに生えた親知らずが手前の歯を押し、根っこが溶かされてしまうことがあります。

4.腫瘍や嚢胞の原因になっている

親知らずが原因で含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)などの嚢胞や腫瘍ができる可能性があります。

上記内容を見た上で、項目に当てはまり、親知らず抜いた方がいいのかも…と思う方もいらっしゃるかと思います。
ただ、抜くのもノーリスクではありません。親知らずの抜歯にはいくつかの合併症が生じる可能性があります。
これらの合併症は術者の経験により、そのリスクを下げることができますが、0%にはできません。

1. 痛みや腫れが出る

親知らずの抜歯後に一時的な痛みや腫れが出る場合があります。一般的に腫れのピークは抜いた翌日から2〜3日後と言われています。
当院では痛み止めと抗生剤を処方して対応いたします。

2. 感覚麻痺が残る可能性

下顎の親知らずの抜歯の場合、親知らずの位置によっては【下顎管】という管の中にある太い神経(下歯槽神経)を傷つけてしまい、下唇に感覚麻痺(しびれ)が残る可能性があります。親知らずと神経の位置関係はCTにて確認した後にご説明させていただいており、親知らずと神経の三次元的位置関係を把握した上で、抜歯を行います。
抜歯後にどのくらいの頻度で感覚麻痺が起こるかは術前のCT検査をした上で、抜歯前に十分に説明させていただきます。

3. 上顎洞に繋がってしまう可能性

上顎の親知らずの抜歯の場合、すぐそばに【上顎洞】と呼ばれる鼻とつながっている空洞があります。親知らずと上顎洞の位置関係次第では、口の中と上顎洞がつながってしまう場合があります。 上顎洞とつながると、お口の中から鼻に水が漏れたり、上顎洞炎(いわゆる蓄膿症)になる可能性があります。
こちらも術前にリスクを十分に説明させていただきます。

上記以外の合併症に関しても可能性があれば術前にしっかりご説明させていただきます。

では逆に抜かなくてよいケースとはどういう場合でしょうか?下記があげられます。

1. きれいに生えており歯として機能している場合


きれいに親知らずが生え、噛み合わせなどに問題がない場合、抜歯の必要はありません。また、状態のいい親知らずは、ほかの奥歯を何らかの理由によって抜かなければならない場合に、その部分へ移植できる可能性があります。

2. 完全に埋まっている場合


親知らずが歯茎に完全に埋入していたり、一部だけ出ているが痛みがなかったりする場合は、抜歯を行わずに済む場合がほとんどです。

ただ残しておくにしても、リスクは伴います。

1. 虫歯になる可能性

1番奥の歯なだけあって、やはり磨くのが難しく磨き残しも多くなりやすい歯です。
綺麗に磨けてるうちは良いかもしれませんが、お掃除を怠ってしまうとその分虫歯になるリスクも上がります。それが親知らずだけなら最悪抜けば済むかもしれませんが、その手前の歯などに影響を及ぼすようであればあの時抜いておけばよかった…なんてことも有り得ます。磨き残してしまうくらいであれば先に抜いておいて清掃をしやすくするのも一つの手だと思います。

2. 歳を重ねてからの抜歯リスク

親知らずは18歳前後から生えてくるので、20代前半までに抜歯するのがおすすめです。
年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、親知らずを抜くタイミングが遅くなるほど抜歯に時間がかかるようになります。また、20代と30代以降では回復力が違うため、年をとるほど傷口がふさがるまでに時間がかかるようになります。
そして親知らずの抜歯が遅くなると、下顎管を傷つけるリスクも大きくなります。
親知らずの根元は年齢を重ねるにつれて、大きな神経が通っている下顎管に近づきます。根元が完成しきっていない段階で抜歯すれば下顎管を損傷するリスクは抑えられますが、下顎管近くで根が完成してしまうと抜歯による損傷のリスクや麻痺のリスクが高くなります。

上記点を踏まえた上で、ご自身の親知らずをどうするべきなのか、どう付き合っていくのか、お考えいただければと思います。

とはいえ、どうすべきなのか自分では中々判断がつかないという意見もごもっともです。
よろしければ1度検診などのタイミングで自分の親知らずは抜いた方がいいのか残しておいてもいいのかを担当の者に聞いてみても良いかもしれません。
ご自身の希望も含めてどうするか一緒に相談していきましょう!当院でお気軽にご相談ください!

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