こんにちは。成増駅前歯科クリニックです。

今回は歯の磨き方についてふれたいと思います。

毎日の歯磨きですが、意外ときれいに磨くのは大変だったりします。

もしかして、自分の歯磨きの時間が１分ぐらいの人もいらっしゃるのではないでしょうか。

いくつか磨き方があるのでご紹介します。

バス法

歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に４５度の角度で当てて、歯周ポケットの中に毛先を入れて細かく優しく磨く方法です。

歯周ポケットの中の汚れを掃除できることと、歯肉のマッサージ効果があります。

歯周病や歯肉炎でポケットが深い所や出血、腫れている歯肉のケアに向いています。

スクラビング法

ブラシの動かし方・・歯に対して垂直に当てて、小刻みに上下に動かしながら１本ずつ磨く方法です。

ポイントは、ペンや鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、優しく行います。

あまり強い力で行うと、歯茎下がりや歯の根元が削れるリスクがあり、痛みを伴い治療を行わなければならないため、注意が必要です。

フォーンズ法

上顎・下顎とも歯を噛み合わせた状態で行います。歯に対して垂直に当て、奥から前へ小さく円を描きながら歯面についた汚れを落とす方法です。

歯ブラシの操作が簡単なので上手に歯を磨けない子供や、力のない高齢者や身体に障害を持つ方が行いやすい磨き方です。

噛み合わせた状態で磨くため、食べ物をすりつぶす咬合面の歯は別の方法で汚れを落とさなければ、虫歯になってしまいます。

磨き方に関しては他にもありますが、この３つを覚えてもらえたと思います。

また、歯を磨く順番は、利き手側の奥歯から一筆書きをするように  です。

なんとなくの感覚で左右バラバラに磨いていると、自分が磨きやすいところはちゃんと磨けますが、磨きにくいところには磨き残しがでやすいです。特に利き手側 は磨きにくく磨き残しがでやすいため、利き手側をしっかりと磨く意識を持ち、一筆書きで歯を１本１本くまなく磨き上げることが大事です。

例えば右利きの人であれば、左側の下顎の前側奥歯から、右側へ。そして裏側に移り、左側へ。続いて上顎の前歯に移動させ、右側の奥歯を磨く…というように、一筆書きで１本１本大事に磨きましょう。

丁寧に磨いているとおそらく１０分ぐらい時間はかかると思われます。歯磨きの時間が１分ぐらいの方はご自身の磨き方を見直していただけける機会になれば幸いです。