こんにちは🍀成増駅前歯科クリニックです!
3月に入り、段々と暖かくなりつつありますね!
それと同時に現れるのは花粉で……
苦労される方も多いのではないでしょうか。
かくいう私もその1人で…今年は去年よりマシだといいなと思うばかりです💦
この春も頑張って乗り切りましょう!!
この冬、寒さによる防寒だとかインフルエンザやコロナ予防としてだとか今の時期だと先程お話したような花粉だとかでマスクをつける機会も多かったのではないでしょうか。そんな中で自分の口臭が気になったことはありませんか?先日当院にも「口臭が気になって……」というようなお問い合わせがありました。
今日はそんな口臭のお話です。
まずもって口臭の原因は次の4つに分けられます。
①口腔(口の中)が原因
口腔で一番考えられるのは歯周病です。過去の研究で歯周病と口臭の間には高い相関性があることが知られています。
歯周病の特徴は歯周ポケットができることです。これは口の中の細菌の格好の住みかを提供します。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これが口臭のもとになります。
また歯周病のチェックも必要です。
お口の中チェック!!
- 歯ぐきからよく出血する。
- 歯ぐきがよく腫れる。
- 口の中がネバネバする。
- グラグラした歯がある。
- 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
- 穴のあいた歯がある。
- 歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
- 義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
- 舌を磨いたことがない。
- 口の中がパサパサしている
1.2.3.4.5.に当てはまる
歯周病が原因。歯周病により、口腔内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放つ。
6に当てはまる
虫歯で空洞ができて、食べ物が入り食べ物が腐敗して、悪臭を放つ。
7.8.9に当てはまる
歯磨き不良により、歯垢や食物残渣によるもの。
10に当てはまる
唾液が少ないのも原因です。(口腔乾燥症)
②全身の病気が原因
呼吸器系・消化器系・耳鼻咽頭系はタンパク質の壊疽臭が、咽頭・気管支・肺のカンジタ感染系は甘い臭いが、糖尿病はアセトン臭が、肝硬変・肝臓癌はアンモニア臭が、トリメチルアミン尿症は魚臭がするようです。
③食餌性の口臭
1番に考えつく口臭の原因はこれではないでしょうか?
ニンニク、ニラ、ネギ、たくあんなど臭いの強いものを食べたり、アルコールや喫煙によりいったん体内に取り込まれた臭いの元になる成分が胃の中で消化され血液を介して全身に循環し肺を経由して吐き出されます。お口をきれいにしても臭うことがあります。
④生理的口臭が原因
朝起床時や空腹時に臭うことがあります。女性の場合生理時やその前後ホルモンバランスの不調により口臭を感じるときもあります。
上記の③・④は、通常そのような臭いは時間の経過と共に減少していきます。このように、生理的口臭には日内変動がみられますが、ゼロ(無臭)になるということはありません。 私たち人間は生きている限り、毎日食事をし、口の中ではさまざまな代謝が行われているので、無臭でいることはありえません。
ですから、あまり神経質になる必要はなく、他人を不快にさせるような強いにおいがでないように気をつければいいのです。
問題となるのは、病気によって発生する口臭です。
口の中の病気、鼻のどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連していると考えられていますが、①のような口の中の原因が口臭全体の90%以上を占めています。
口臭の原因となる歯周病や虫歯の発生を抑えるためには、朝昼晩の食後の歯磨きが大切なのです。その中で最も大切なのが、夜の寝る前の歯磨きで歯だけでなく、歯肉、舌苔などの汚れを取ることも大切です。夜は殺菌性のある唾液が減ることもあり、歯周病菌、虫歯菌が増えます。また歯間ブラシも効果的です。
また、鼻を使わずに口だけで呼吸している方ですと、寝ている間に口の中が乾いてしまい状況は悪化しニオイが出てしまいます。そのため寝る前にはしっかりと口の中を綺麗にしておいて、細菌のエネルギーとなる食べかすなどをなくす必要があるのです。
朝は、夜のうちにどうしても細菌が繁殖して、増えているため、口臭が気になる場合があります。しかし、朝も夜も繰り返し綺麗にすることによって、口臭を抑えることが出来るようになります。
また、唾液の分泌が少なくなるドライマウスも口臭を助長します。ドライマウスは口臭以外にも様々な弊害がありますので、重症の方は感染症や嚥下機能低下となる可能性もあるため、歯科医院以外の医療機関での受診もお勧めします。
さらに暖かくなってきたら、マスクを外す機会も増えてくるかと思います。その前に気になる口臭について治療や予防を今から初めてみるのはいかがでしょうか。