こんにちは、成増駅前歯科クリニックです。

タイトルの「コカコーラゼロは虫歯にならない？」の答えは

＜通常のコーラに比べると虫歯になりにくい＞

です！微妙な答えですみません・・

では、今日はなぜ虫歯ができてしまうのかについてご説明します。

「歯磨きは毎日しているのに虫歯になりやすいんです」という患者様の声を多く聞きます。そんな方は、間食の取り方、食生活に問題があるかもしれません。

『甘い食べ物や飲み物を飲んでばかりいると虫歯になってしまう』

ということは皆さんもよくご存知かと思います！

でもなぜ甘いものは虫歯になりやすいのでしょうか？

わたしたちの口の中に潜んでいるミュータンス菌（虫歯の代表的な菌の名前です）は、食べ物や飲み物に含まれる糖分などを分解して『酸』を作り出します。この『酸』がわたしたちの体の中で最も硬いと言われる、歯の表面のエナメル質を溶かし、歯のミネラル成分である、カルシウムやリン酸を溶かし出します。このミネラル分が溶け出すことを『脱灰』といい、この状態が長く続くと歯が溶けて穴が開き、『虫歯』になります！

つまり、甘い食べ物や飲み物には砂糖がたくさん入っていますよね、その砂糖の主成分であるショ糖は最も虫歯菌を活性化させると言われているので、砂糖のたくさん入っているお菓子や飲み物を食べていると、歯が溶けやすくなっていきます。

なので甘いものは美味しいですし、ストレスの解消にもなりますが、できるだけ制限した方が歯にとってはいいんです。

でも、食べたいし、飲みたいですよね！！

そんなときは『人工甘味料』などの代用甘味料を用いた甘いものも手にとってみてください。代用甘味料はショ糖の代わりに用いる甘味物質の総称です。

人工甘味料はお口の中で虫歯菌が『酸』を作り出すことができないので『虫歯になりにくい』です！

ではここでタイトルの、「コカコーラゼロは虫歯にならない？！」の話に戻ります。

コカコーラゼロには人口甘味料であるスクラロースやアスパルテームが入っています。人工甘味料ですので、確かにショ糖は入っていないので、ミュータンス菌が酸を作り出すことはできないのですが、炭酸飲料であるためそもそも酸性度が高いのです。

その結果、歯のエナメル質を溶かし、歯が弱くなってしまう恐れがあります。

そのため、＜コカコーラゼロは通常のコーラと比べると、虫歯になりにくい＞という答えになります。

おすすめの飲み方としては、少しずつだらだら飲むのではなく、休憩時に一気に飲んで、酸が歯に触れる時間を短くできるといいですね！