こんにちは✨️成増駅前歯科クリニックです。
今月に入って急に冷え込み、巷ではインフルエンザ等が流行ってると小耳に挟みましたが、皆さんは体調を崩したりしていないでしょうか。この先さらに冷え込み、乾燥等も酷くなってくる頃かと思いますので、体調には十分気をつけて過ごしていきましょう。
さて体調とはまた別に、お口の中の健康は保ててますでしょうか。
今月に入ってから当院では「入っていた被せ物が外れてしまって」や「詰め物が外れて穴が空いてしまってる」など、被せ物・詰め物についての急患の方が増えたように思われますので今回は「被せ物・詰め物が外れる原因とその際の対処」についてお話していきます。
まず、被せ物・詰め物が外れてしまう事を歯科業界では「脱離(だつり)」といいます。脱離しまう原因というのはいくつか考えられますが、主には下記3つが理由かと思います。
①材料の劣化
被せ物や詰め物を歯と接着するために使われているセメントには寿命があります。
その材料やお口の中の状態にもよりますが、一般的に保険で使用される歯科用セメントの場合、少しずつではありますが唾液によって溶かされてしまうという性質を持っているため、10年も使っているとセメントが溶けてしまい、接着力が弱まってしまいます。
単純にセメントの劣化による詰め物の脱離であれば、新しいセメントで取れた詰め物を付け治せば特に治療は必要ありません。
②詰め物や被せ物の下に虫歯ができている
詰め物の精度が良くなかったことや、材料の劣化により歯と詰め物やかぶせ物の間に隙間が生じてしまうと、その隙間が生じたところから虫歯菌が入り込み、詰め物やかぶせ物の下で虫歯が繁殖してしまいます。
その場合は、虫歯になった部分をさらに削って新しい詰め物やかぶせ物をする必要がございます。
虫歯の大きさによっては神経をとる処置をしなくてはいけなくなってしまうケースもあります。
また、保険適用の材料ではどうしても治療の精度に限界が出てしまうため、セラミックなどの精度や適合性に優れた材料を選択することを当院ではおすすめしております。素材の種類や金額等は院によって様々です。いつでもお伝えはできますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
③食いしばりや歯ぎしりの癖がある
睡眠中、歯をギリギリとすり合わせる歯ぎしりや、日常的に無意識のうちに歯を食いしばる癖のある方は、普段から過剰に歯に負担がかかっている状態にあります。
特に睡眠中の歯ぎしりはご自身の体重の3倍以上もの力が加わりますので、歯へのダメージも相当なものになります。 そして、このような過剰な力が継続して長期的に加わると、当然ながら詰め物やかぶせ物も外れやすくなってしまいます。
どこの歯医者で治療して貰っても、いつもすぐに詰め物が外れてしまうという方は、食いしばりや歯ぎしりのクセがないか確認してみましょう。
歯ぎしりやくいしばりを改善されたい方は歯ぎしり用マウスピースを作ることをおすすめしております!
では詰め物や被せ物が取れてしまった場合はどうするのが良いのでしょうか。
まず、可能であれば取れた詰め物や被せ物をそのままご持参ください。
お口の中を確認させて頂き、状態が良ければそのまま接着をすることができます。
もし虫歯になってしまっていたら、虫歯を取り除く治療をさせて頂き、新しく型取りをさせて頂きます。
取れてしまっても痛みがなければそのままにしていても大丈夫だろうとすぐ歯医者に行かない方もいらっしゃいます。当院にいらっしゃる方の中には数ヶ月から中には何年も前に外れてしまっててそのままにしてましたという方もいらっしゃいます。痛みが出てきたタイミングで受診して頂いた時にはもう既に…なんて方も…
被せ物・詰め物が外れた歯をそのまま放置しておくとすぐに虫歯に感染してしまいます。
すぐに持って来ていただければそのままつけるだけの処置だったはずが、虫歯治療・神経の処置、場合によっては抜歯をしなければならなくなることもございますので、できるだけ早く来て頂くことがおすすめです。
とはいえ、過去にせっかく頑張って治療に通って頂いて入れた被せ物や詰め物が虫歯や歯ぎしり等によって短い年月で外れてしまうのももったいないですし、なるべくなら使える限り長く使っていただくのが1番かと思います。その為には、御自身での日々のメンテナンスを怠らず、定期的に歯科に来て頂き定期検診やクリーニングをして頂いたり、歯ぎしりについてもあるようであれば今後どう付き合っていくべきかをご相談頂くことをおすすめ致します。
早いうちから対策をして頂くことで、歳を重ねた時により多くの歯を残せる可能性が上がります。何年先でも御自身の歯でお食事をとっていけるように今から頑張っていきましょう!