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歯がしみるのは虫歯?

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こんにちは🍀

 

成増駅前歯科クリニックです。

皆さんは日常生活の中で、『歯がしみる』といった症状を感じたことはありますか?

  「もしかしたら、むし歯になってしまったのかも?」

 と不安を感じたことがある方も、少なくないのではないでしょうか?

今日はそんな歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい物や甘い物、風に当たった時などに歯に感じるの痛みの症状についてのお話しです。

もちろん、むし歯になったことが原因で『歯がしみる』という症状が出ることはあります。

しかし『歯がしみる』といった症状は、むし歯だけが原因で起こるものではありません!

それは『知覚過敏』とゆう症状です。

知覚過敏は、日本人の3人に1人は感じたことがある痛みともいわれています。この知覚過敏の症状も軽度のものから重度のものまで様々です。

軽度の知覚過敏症

軽度の場合は、痛みが数秒程度で持続せず、自然に症状がなくなることもあります。知覚過敏専用の歯磨き粉を使ったり、歯石などを取り除いたりすることで良くなるケースが多いです。

中等度の知覚過敏症

ズキズキと突き刺さるような痛みが特徴です。しばらく知覚過敏専用の歯磨き粉を使っても良くならない場合が多いです。

重度の知覚過敏症

痛みのせいで日常生活に支障をきたすようなケースです。数十秒程度から長時間も持続する痛みが続いたり、激しい痛みを生じることがあります。刺激により歯の神経が炎症を起こしていることもあります。早急に歯科医院で処置してもらう必要があります。

 

🦷知覚過敏の原因


エナメル質は歯の外側、表面を覆う硬い組織です。エナメル質は削っても痛みを感じることはありません。
エナメル質は体の中で1番硬い組織ですが、時間の経過と共に摩耗することで、内側の象牙質が露出してしまいます。
象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経まで伝達され歯は痛みを感じるようになります。

①歯茎の退縮

歯ぐきの退縮とは、歯の根元の表面が露出してしまっている状態のことです。主な原因は、歯周病や強い力での歯磨き、加齢が考えられます。

②歯周病

歯周病は、初期段階では痛みなどの自覚症状が無いため、ほとんどの場合は気づかないうちに進行します。進行すると歯の根元の骨が破壊され、周囲の歯ぐきが下がっていきます。

③歯が割れている・欠けている

足を滑らせて転倒するなど、日常生活は思いがけない瞬間に歯が折れたり欠けたりすることもあるものです。その結果、象牙質が露出してしまった時にも知覚過敏の症状が表れることもあります。

④加齢

歯ぐきの位置は、年齢を重ねるとともに少しずつ下がってくると言われています。それに伴い歯の根っこが露出し、象牙質があらわになるのです。刺激を受け取る象牙質がむき出しになることで、痛みやしみるような症状を体感することがあります。

⑤歯のすり減り

歯は毎日使うため、少しずつすり減っていきます。また、歯ぎしりなど、歯を強く噛み合わせることも歯がすり減る原因の1つです。寝ている間や緊張を感じる時など、無意識に歯ぎしりをしている人も、実は多く存在します。歯ぎしりが習慣化すると、表面のエナメル質が損傷し、象牙質があらわになってしまう場合があります。

ただ、歯のすり減り方や知覚過敏の症状の有無には個人差があります。大きくすり減っていても知覚過敏の症状を感じない人、少しのすり減りでも知覚過敏が起こる人など、それぞれ異なります。

⑥歯が溶けている

歯を覆うエナメル質は、酸で溶けてしまいます。これを酸蝕(さんしょく)と言います。エナメル質はpH5.5以下の酸に弱いため、酸性度の高い食品を摂りすぎてしまうとエナメル質が消失して、知覚過敏になってしまう可能性があります。そのため、私達が口にしている多くの飲食物は酸を含むため、食後のケアが欠かせません。

エナメル質が消失し、象牙質がむき出しになっている歯は「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼ばれ、弱い酸でも溶けてしまいます。放置しておくと知覚過敏の症状が悪化する恐れがあるので要注意です。

⑦虫歯治療

まれに、むし歯治療によって知覚過敏の症状が表れるきっかけとなることがあります。症状が表れる主な要因は、処置の際に歯を削ることで歯の神経が痛みを受け取りやすくなってしまうことです。

それ以外にも、治療法によって噛み合わせた時に痛みを感じるケースもあります。このような時は、むし歯治療から少し時間が経てば症状が引くことがほとんどです。痛みが引かない時は、再治療や神経を取り除く治療が必要になるかもしれません。

⑧ホワイトニング

ホワイトニングの施術中や施術後に、薬剤の刺激による一過性の知覚過敏が起こることがあります。

 

🦷知覚過敏の予防

〇正しいブラッシングをする
過度に力を入れて歯磨きをすると、エナメル質が徐々に削られて知覚過敏を起こす場合があります。
力任せに磨くのではなく、軽い力で優しく丁寧に磨きましょう。
どうしても力が入りやすい方は、手先が柔らかい歯ブラシがおすすめです。

〇知覚過敏用の歯磨き粉を使う
・乳酸アルミニウム
・硝酸カリウム
この2つが知覚過敏を予防する主な薬用成分です。
継続的に使用することで、知覚過敏の予防、症状緩和につながります!

〇歯ぎしり、くいしばりに気をつける
日中に噛み癖、くいしばりがある方は意識して無くせるように気をつけましょう。
夜間に歯ぎしり、くいしばりがある方は、睡眠時にマウスピースを装着して、歯に過度な力がかからないようにしましょう。

〇酸を控える
酸性の飲食物をとった後は、歯の表面が少し溶けた状態になります。
しばらくすると、唾液の働きで歯の表面は再石灰化しますが、摂取する量が多かったり、長時間摂取していると歯の表面はどんどん溶けてしまいます。量を控えたり、時間を決めて摂取するようにしましょう。

以上が、知覚過敏の原因と予防です。
知覚過敏は一時的にしみるのが特徴です。

しみるのが強い、気になる方は、早めに歯科医院を受診するようにしましょう!

 

 

 

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