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子どもの歯ぎしり、どうしたらいい?

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こんにちは、成増駅前歯科クリニックです

当院にはたくさんのお子様が通院されていますが、親御様からのご相談の中に、

『夜寝てる時に歯ぎしりをしてるんですが、大丈夫ですか!?』

というご相談をよくいただきます

お子様が夜寝てる時に「ギリギリ」や「カチカチ」という音を鳴らしていたら心配になりますよね

今日は子どもの歯ぎしりについてご説明していきます

<ブラキシズム(歯ぎしり)とは>

①咀嚼・嚥下・発音などの『機能的な運動』と区別される咀嚼筋活動を主体とした下顎の『非機能的運動』

であり、

②噛み締め(クレンチング)または動的擦り合わせ(グラインディング)、また下顎の前突や側方運動を主体とする『反復性の顎筋活動』

と、定義されています

大人と子供を比べると、

小児のブラキシズム>大人のブラキシズム

と言われていて、小児の方がブラキシズムをする割合が多いというデータがあります

その中でも、日本人の小児は平均3歳半〜6歳児がブラキシズムのピークを迎えるというデータがあり、自然に消退していくと言われています

<ではなぜ、子どもはブラキシズムをするのか?>

原因は多因子的であるため、様々な要因が考えられる、という曖昧なお答えになってしまいます

その中でも考えられる要因について考えていきます

3歳半〜6歳でピークを迎えるという点から、

・乳歯の萌出

・乳歯列咬合完成(乳歯が全て生えそろう)

・永久歯の萌出

・乳歯脱落

など、『成長におけるダイナミックな生理的変化の過程で出現する一時的な症状』と考えることができます

<0−1歳>

歯が生えた喜びから、カチカチという音を楽しみながら鳴らし始めることがあります。正常な成長の過程ですので、経過観察となることが多く、歯固めなどのツールを使用することもおすすめです

<1−2歳>

乳歯列完成前期は奥歯が生え始める時期であり、親御様がお子様のブラキシズムに気づき始めるのもこの時期が1番多くなってきます。この時期も経過観察を行なっていきますが、ブラキシズムが継続して慢性化すると不正咬合を引き起こす習癖になる可能性があるので注意が必要です

<乳歯列完成後期〜混合歯列期>

基本的には経過観察となりますが、必要であれば就寝中のナイトガード(マウスピース)の使用も検討します。生え替わりの時期なので定期的に来院していただき、ナイトガードの噛み合わせの調整が必要になります

<思春期以降>

日中、上下の歯を無意識下で持続的に接触させるクセ(TCH:Tooth Contact Habit )もブラキシズムの一つです。TCHを本人に認知させ、力を抜くよう行動療法にて改善していく方法もあります。ナイトガードも検討します

 

心理的要因によるストレス・不安が引き金になるとも言われています

(例えば弟や妹が生まれたタイミングでの生活環境の変化、母乳から離乳食への移行期、家族内での口論、など要因は様々です)

ブラキシズムにつながるほどのストレスを抱えているかは分かりませんが、寝る前には静かな時間を作り、

『いつもの時間に・いつものように・寝かせる』

というルーティンを作ることで安心して眠りにつくことができると言われています(絵本の読み聞かせや音楽をかけるなど)

また、ブラキシズムは夜通ししているわけではありません

レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)という言葉を耳にしたことはあるかと思いますが、人は一晩のうちにレム睡眠〜ノンレム睡眠のサイクルを4回ほど繰り返します

ノンレム睡眠〜レム睡眠になるタイミングで交感神経が優位になるので歯ぎしりがその時に起こりやすいというデータがあります

歯ぎしりは『睡眠の質』にも関係しているのです

睡眠に関しては、先日受講したセミナーでも学ぶことが多くありましたので、また次の機会にお話ししますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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